神経質や潔癖症といった性格と強迫性障害の境目

なりやすい人

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なりやすい人の傾向

強迫性障害を発症しやすい人にはある性格の傾向があると言われていて、完璧主義がその中にあげられます。掃除を一つとっても全てが美しくなくてはいけない。勉強やスポーツでも、いつも良い成績を取らなくてはいけない。といつも自分に完全な状態を求め続けています。その他にも強迫性障害の人の特長として、心配事を過大に受け取る、責任を重大に感じて必要以上に自分を責めてしまう、といったことがあげられます。これは強迫性障害になる序章としても挙げられるものですが、完璧主義の延長線としても考えられるかもしれません。完璧であろうとする故に、「もしこんなことが起こったらどうしよう」「完璧でなくてはいけないのに、どうして自分は出来ないんだろう」このような形で自分を追い込んでしまうのです。また、曖昧なことが嫌いで、いつも白か黒かをはっきりさせておきたいという傾向や、一度悪いと思ったことはとことん悪いと決めつけてかかってしまうという傾向があります。

人格形成に関わるもの

強迫性障害を発症しやすい人の傾向は分かっていますが、どうしてそのような人格形成がなされてしまうのか、このことについても考える必要があります。そしてこの問についてはその人の持つ元々の性格や、環境や社会面などの様々な複雑な問題が絡み合っているため、どれが原因とは一概に言うことは出来ません。しかし、子供時代をどう過ごしたか、ということが強迫性障害の重要なポイントとなると考えられています。例えば親からの過度な躾が原因となるとも言われており、幼少期にトイレの躾が厳しすぎる、勉強で良い成績を取っても認められない、こうしたことが繰り返されると子供の心に、完璧で無い自分は親から愛されないという気持ちが植え付けられることがあります。大人にとってはそんなつもりがなくても、子供にとっては酷く心を傷つけられるといったこともよくあります。もしも子供に強迫性障害が認められた場合は、家庭での出来事や親自身の言動などが子供にとって負担ではないのかということも考えてみましょう。

心の向け方

強迫性障害を防ぐためには、自分の心のあり方を今一度見直してみることも必要です。主にストレスを溜めないように、よく食べてよく眠るということを基本にして、今自分の心はどのような状態かをフラットな視線で見ることが大切です。また、完璧でなくてはならないと心に負担をかけるのではなく、「まぁ、いいか」「どうにでもなれ」といった方にシフトチェンジしていくことも時には必要です。